南木曽町 与川 白山神社 ご神木伐採2

南木曽町 与川 白山神社 ご神木伐採2

前回 御神木伐採1

与川の皆さんのリクエストも有り、珍しく連投します!!

いや、僕も愛知県に戻って以来の久しぶりに皆さんにお声を掛けて頂き、古巣に戻った気分でリフレッシュできました、懐かしい顔ぶれが揃い良い日と
なりましたので、

南木曽の町の皆さんや勝野の若い衆に向けて、
ほんの少しの恩返しですが、この後は”動画”もアップしていきます。

余りの木曽ヒノキの太さにランヤードを足しての控えのセット
(注:今回は作業時間等を重視しています、ツリークライミング、アーボリストの視点からでは無く”木こり”としての作業です)

この太さの幹をランヤードとスパイクだけで木登りするのは、ある意味
スペシャルです。(僕も出来ないかも・・・)

控えはチルホールに連結しておいて、テンションを掛け保護施設(建物、ギャラリー)方向へ倒れるのを防いでいます。

では、切り倒します、営林署(森林管理局)若い衆や町の皆さんに囲まれながら、ちょっとやりにくそうですがイベントですので我慢して受け口から入れていきます。

今日はズボンもヘルメットの綺麗なのを付けています!!(馬子にも衣装って奴です)

このように、チェンソー作業には怪我は付き物です、少しでもリスクをなくす為、チェンソーズボン等、保護具の必要性はこんな山奥でもトップに立つ企業の人間から導入していてさすが、ヤマカ木材です、

この後ちょっと財政的に余裕が出たときに多分”支給”してくれる事でしょう(笑)

 

受け口から、中心部分に刃を入れてヒノキの芯の部分が抜けない様に切れ込みを先に
入れておきます。この時中心部分がシッカリ詰まっているか、腐りが入っているかは
刃の感覚で解ります、コレだけ大きな木曽ヒノキで腐りが入ってない木は殆ど無い事です

今回も少しばかりの穴がありました。

このように刃を差し込んでおけば、長いバーを使わなくても回りから攻め込む事ができます

 

勿論この後 材木となりますので少しでも長く取る為に、地面ギリギリで追い口を左右から入れていきます、ツル(蝶つがいの役目と最後まで木を立てておく役割)を調整しながら慎重に素早く刃を入れています。

このツルの調整が最終的な抜倒方向を確定する為、非常に重要で、大きく残せば倒れないし詰めすぎれば、想定外の方向に倒れてしまったり、横の部分を大きく傷を残してしまうので熟練度がいるところ、

コンナ巨木が在らぬ方向へ倒れだしたら、大惨事じです

でも昔の爺様達は、切り倒した後を人に見せないために綺麗にカットして秘密にしていたりしたようで、中々教える事はしなかったそうでした、今回は全部見せちゃいます

 

最終的に、横が千切れないようにツル調整

御神木伐採3

デカイ 巨木 木曽ヒノキを伐る ”見物に行きます”

デカイ・巨木の木曽ヒノキ伐るみたいです!!

今のところ、場所は内緒です

山の友人から℡があり、デカイ木曽ヒノキを伐るから見に来る?とお誘い

コヤツ、僕が修行させて頂いていたヤマカ木材の部長なんですが、いわゆる
エースって奴です、頭は ツルツルッースですが、ぷっ

さらに、友人だけに認めたくは無いですが、地上伐採作業に関しては私の知る限りでは、日本一の技術の持ち主だと思います。(表に出ることは無いと思いますが)

で、日本には色んな林業があると思いますが、この会社が
素材生産に関しては、いろんな意味でナンバー1では? 

そして、やや興奮した声で 久々にデカイのヤルから”暇”?っと
しかも電話掛けて来る位ですから

コヤツがデカイというからには、デカイのです、僕らは巨木や高木等
は見飽きていて、解りやすく言うと伊勢神宮等の杉の木位ないと、心に
響かない、ある意味ジャンキーです。

しかも、険しい場所に生きている巨木しか心躍らないし

その対象木の近くには、胴回り8Mほどの 杉の木もありますが、流石に
木曽ヒノキですので、それ程大きくは無いが、もうこの先こんなヒノキ伐る事は無いかもしれないので、見においでと誘ってくれました。

ただでさえ、天然木を伐る事も少なくなったこの時代、とっても貴重で
勉強になる。

教材としても絶対映像として残しておくべきだ

こういう巨木に刃を入れるときの緊張感、伐った事がある人にしか解んないだろうけど

何だか山の中でから、何処に倒してもいい様に思う人も
いるだろうけど、そんなんじゃ~無いんですが(コレはもう解る人にしか
理解できないだろうけど)ま~仮に何処でも倒してもいいよって事でも、
威圧感や緊張感は半端無い!!

ドキドキしてきた・・・

で、広葉樹のデカイ木の代表は楠の木でしょうが、場所にも勿論寄りますが
横広がりで、足場も枝もあり支点も沢山取れて意外と○○なんですが、

檜等の針葉樹は一本立ちですから、ラフター等が無いと意外と面倒だし
山の中ですので、勿論そんなもの無いです

今回は材木として搬出すると言う事で樹上で裁寸してカット、しかも デカイ
超A級作業です。

しかも道も無いので、吊り上げるといっていたが、架線を入れるのか?

架線設置後なら、安心ですが

仮に架線作業なら、大体は想像できるが、コレをアーボリカルチャー的システムに変更する事が果たして出来るのか、ま~出来るのだろうが、自信をもって
システムを作る事の出来る人が日本に要るかは、現時点ではイササカ疑問だ

仕事としての採算性も絡めると、今のところ既存のシステムの方が有利だし
作業者の熟練度も高いから、安全に作業を遂行出来るはず

ま~どちらにしても、デカイというのだから、楽しみです。

勿論、樹上の作業もあるのですが、見物人として
ビデオに収めてこようと思います。

最前線はこうですよ!!と