木の泣き声を聞かないようにする事
素材生産から、除伐・支障木伐採と仕事の内容は変化してしまったが
今でも、心がけている事が、小さな木も大きな木同様に
丁寧に、伐採するという事。
これは、山の”じい様”によく言われた事だ、年齢も70を超えて
いたので、何度も何度も聞かされたのだが、お陰で作業時にはいつも
思い出す。
その”じい様”の口癖は 「上よし・下よし・周りよし」といって
頭上に危険は無いか? 伐採時に落ちてくる枝等・つる草は大丈夫か?
伐採木の周りはキレイにしてあるか?、傾斜地では根お越しを起こさない地質か?
退避場所までスムーズに移動できるか?
の3原則
この中で、意外と小さな雑木は面倒くさくて、斜めにカットしてあり
弓矢の矢のように尖って、残してある木も、ベテランでも良く見かける。
ちょっとの差では、あるが、そういう人はやっぱり怪我が多い。
街中では、殆どが小径木で雑になりやすいが、これは注意が必要だ
また、切り倒すときに、木が最後の断末魔も如く”一鳴き”する事も
気をつけないと、いけない。といか木に悪いと思う
素材生産として今後、建築材料として使われなくても、最後はキレイに切り倒して
やりたい。
中心部分にしっかり、ノコ”刃”が入っていないと良く、芯抜きによる
”キュイーン”
と泣き声とも聞こえる音をだして倒れていくのだが、これは木に大変失礼
にあたるし、伐採者としても、心が痛む、せめて最後はキレイにカット
してやりたい。
また、どういうことか、子の音は谷を越えて聞こえる事もあり、不思議
その樹木にとってコイツに切られるならばしょうが無いかと思われれば幸いだ