村に春を告げる樹齢300年彼岸桜の強剪定 丹羽郡にて①
matsunaga 10月 5th, 2012
村に春を告げる樹齢300年彼岸桜の強剪定 丹羽郡にて①
木曽川のほとり、扶桑町の龍泉寺(りょうせんじ)の彼岸桜です。
毎年、他のどの桜より花が早く春を告げる桜として、ご近所さんは
もとより遠くからも花見に訪れる立派な桜という事でした
しかしながら、年波には耐え切れず、太くなった枝の一部が折れ
てしまい、僕が担当する事になりました。
檀家さんの一人が前に近所で作業している僕を見て、お声をかけて
頂くキッカケとなったようです。
木切りの専門職が有る事もその時知ったと言うことでした、ありがとうございまっす
で、対象木ですが、一本はお墓のど真ん中・・・
もう一本の若い方も、当然お墓に囲まれている状態・・・
根元から墓石がある状態で、枝の太さもソコソコあるので、墜落させたら
一発数十万~数百万~
で、ですね
この老木の今後について、お寺さんや檀家さん皆さんで喧々諤々
話合いが行われましたが、意見が割れてしまっている中での僕の登場でした。
お墓のど真ん中にあるので、折れて墓石を壊してしまったり、有っては逝けない事
ですが、人に当たったら、大変です
伐採した方が良いという人 いやいや大事な桜 伐っちゃダメという人
色々な意見が出たそうです。
そんなことですから、僕から提案、樹木医さんに一度診察してもらい
こりゃーダメだなと言われれば
伐りましょう~
治療すれば、まだ大丈夫でしょう~と言われれば
治療目的の処理をしましょう==
この様に皆が納得できるご提案を(内心このまま残すと言われれば、仕事無くなるな~と思いつつ・・・)
僕のご提案を皆さん呑んで頂き、その場で 樹木医のスーさんに電話
今忙しいーから時間無いと いつもの調子でしたが、緊急と伝えると
しょうが無い と渋々承諾
後日 二人で見に来ると、僕の事を知っている檀家さんも居て、やっぱりアンタさんの所に話が行ったかって~有難うございます。(あの時愛想よくしといて良かった==)
で 早速 (株)すずしげ緑化クリニック 電話 052-876-9058
樹木医 鈴木重蔵 スーさんに
見て頂くと、
お前~これ伐ろうとシテタノカ==罰当たり目!! と
その後 大声でああでも無いこうでも無いと意見交換していると
喧嘩しているみたいだったのでしょう、声 でかいし・・・
おみゃーさん達が喧嘩しとったら、どうもならん!! と言われてしまいました
いや、意見交換ですから、喧嘩してません
鼻から、僕は伐っちゃう人、スーさんは生かす人 なんで
そうなっちゃうんですが
スーさん は愛知県樹木医会の支部長さんもしていますし
名古屋市の鶴舞公園のネイチャーガイドでもあります
樹木医のスーさん曰く 樹勢が強くまだまだ大丈夫だから重い所と
危ない所カットして様子を見ましょうとなり 強剪定に入ることに
なりました。
カッコよくカットしとけよ、とご指示いただきましたが、言うのは簡単
何だけど、場所が場所だけに 技術的には結構難しいですよ=
下に落とせないし・・・とブツブツ
(ラフター届かないし・・・スペースはあるのですが、下に下水の施設が埋設
してあるようで、重量の関係で入れれません)
通路も狭くて、もしかしてカニクレーンなら入れるかな?とも思いましたが
残念賞です
ココで一句 「入れたいな 機械が入れば きっと楽」心の声
それが、お前の仕事だろい~と それはソウなんですが・・・
あっ~スーさん呼ばずに伐っちゃった方が楽だったな=と心の中で叫びつつ
でも、決まった事なので、楽しく作業を始めます。
スーさん曰く 200年でこんなに大きくなるか!! 300年位経ってるだろ
と言っていましたが、おじいさん住職の話を聞くと、年代的にはピッタリ
で嘘ではないようでした:御見それしました
もう一本は100年前後だそうです
つづく
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