”ガシガシ”木に登りますよ、早いから

”ガシガシ”木に登りますよ、早いから

樹上伐採においては、木の上に登りチェーンソーで枝や
幹を切り落とす作業が必ず要るわけですよ

庭師さん等の剪定は基本的にハシゴの届く範囲で”ちょきちょき”
としてその庭木をキレイにしてあげるのが仕事ですから、木に傷が
ついたら、大変だと思います。

しかし、僕らの伐採作業は基本的に切り倒して、処分するということですから
木に登るのに、その幹に多少の傷が付いても、一向に構いませんので
登るときは、鉄の爪を足に付けて”ガシガシ”上っていきます、

昔は鍛冶屋さんが作ってくれた物を使用していましたが、今は昇柱器(クライミングスパー:スパイク)といわれる器具です

この昇柱器は数センチの鉄の爪を幹に食い込ませて、落ちないようにするものですから
多少幹に傷は出来ますが、思ったより深くはありません、仮に枝だけ切るのしても
コレ位の傷で枯れてしまう木なんて、殆ど無いと思います

スパイクの数は僕の知っている範囲では1本・3本・4本と
あります

本数が多くなるにつれ、当然ながら一本に掛かる体重が低くなり
食い込みが浅くなります

ヒノキ等の針葉樹はそれでも作業者自体を支える事が出来ますし
こちらの、4本爪の場合は幹に付く傷は浅い

広葉樹の場合は幹が硬く、スパイクの食い込みを深くする為に1本爪を使用するのが
作業性がよい

また、4本爪は枝先を移動する事が出来ない(スパイクが邪魔)ので、枝先への移動が通常の樹上作業では
必要だと思いますから、スパイクが邪魔にならない1本が有効

勿論、アーボリスト用のツリークライミングもとても良いシステムですが、日本の
殆どの現場では、このシステムを組んでいるうちに、作業は終わってしまう事もあり
早く仕事を終える事は、自分にもお客様にも必要な事ですので。

勿論、どちらが”より安全化か?”と聞かれたら ロープを使ったほうがと言いますが
その分、時間が掛かる=費用も掛かる から その分料金上げてもお客さんが納得してくれれば問題ないのですが・・・

 

特殊伐採や樹上の伐採に入って行く”入り口”が人により
それぞれです、土木関係、造園関係、林業関係、etc

それぞれの作業方法があったからこそ、アーボリスト達の技術の向上が
あるわけで、色々考えれば良いんじゃないでしょうか?

安全第一で人それぞれ作業しましょうね。

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