アーボリストと木こりの違い(その2)
前項では、基本的には”アーボリスト”ってこうかな?的私的な
意見で見てみましたが
アーボリストなる言葉や技術が日本でもより多くの作業者
のスタンダードになるには難しいかも知れませんが、ともかく
紹介してくれた方たちには、感謝です。
で、”木こり”に関しては経験十分??ですから、”アーボリスト”との
違いなど。
アーボリストが伐採と樹木医の両方を備えていると書きましたが
基本的に”木こり”は木材搬出作業のみに能力の全部を注いでいます
勿論、平地の平らな畑のような地形では日本は残念ながらありませんので
道をつけたり、架線を作ったり(木をつり出すロープーウェイ)しての搬出作業
と、木の伐採作業です。
テレビで木に登り、枝打ちや除伐作業や下草刈りや苗植え作業は、森林規模の大きな
木曽谷を始めとすろ地域では、別にそれを専門にしている、人達がいました。
印象に残っているのが:その人たちが、よく”爺さま”達にこう言われたそうです
小便する暇があったら、もう一本植えろ!!と (苗付けの事らしいですが)
一本幾らでの請け負いだそうです:それぐらい一生懸命やれ、とポジティブに考えておきます
それを聞いて、その仕事だけは嫌だなっとずっと思ってました
話はもどって、地形も複雑に入り組んでいて、一見傾斜角度が同じに見えても山に入ると
それぞれに、違い伐採木をどの方向に倒しておくかで搬出速度も変わり、それが
経費に換わるわけで、十分に経験を積んでからしか伐採は任せなれない作業です
しかし、山ですので保全施設等はまず無いですから、最悪どの方向に倒そうが
、手間は掛かるが、搬出は可能なんですが、その木が搬出された後は商品になるわけですから
商品価値を最大限に高めて搬出しなければいけません。
伐採樹木に関して、”芯抜け”や”裂け”を樹木の種類によって見分け、適切な伐採方法を
とり、切り倒せて始めて”木こり”と呼ぶ事が出来ると思います
どの木をどう切るかは、企業?秘密です、山で修行した人は解ると思いますが、町の皆さん
にはたぶん わからないでしょうから(秘密)
さらに、今では間伐と育林が組み合わせで、伐採木以外の樹木に伐採によりダメージを
極力抑えて搬出しなければと、さらに伐採技術が求められています
しかし、嬉しい事なのですが山にも高性能林業機械の導入により、チェーンソーの基礎を
みっちり学習するとこの出来る、搬出後の”さい寸作業、カット”まで機械でやってしまい
曲芸の如く、チェーンソーを使う事の出来る人も少なくなってきました
という事で、地面に近い所での伐採技術に長けているのが日本的”木こり”
樹上での伐採に長けているのが”アーボリスト”なのか
この二つの要素を兼ね備えている人は日本にも今の所、数人でしょう
基本のチェーンソーが使えない人が多いのが残念です。
で、僕は両方を目指して安全に楽しませてもらいましょう
安全第一主義です